1992年、コ―ゼンの現役最後の年の英1000ギニーです。
結果は2着だったのですが、凄い騎乗をしています。
Marling(白いシャドーロールの馬)に騎乗しています。
残り500m追い通しで、一度もブレーキをかけずに、
馬場の中央 → ラチ近く → 馬場の中央
と、左右に進路変更しています。
特に最後、前2頭を交わしにかかるときの捌きは、福永洋一のハードバージのそれを思い起こさせます。
進路変更前も、進路変更の瞬間も、進路変更の後も、軸も追うタイミングも全くブレません。勝てれば一番良かったのでしょうが、それにしても素晴らしい騎乗です。
体重管理の問題があったとはいえ、これだけのジョッキーがこの年を最後に鞭を置いたのは残念でなりません。
リプレイ付き
以下、砂漠個所のコマ送り(白いシャドーロールの馬がMarling)
以下はリプレイの別アングルから。
勝ち馬が内へ外へとヨレているため前の2頭の間を割らず、ギリギリのタイミングで外へ。ブレーキを踏まず鞭を入れて追いながら、左に馬一頭分の距離だけスパッと進路変更しています。外の青い勝負服の馬との接触も一切ありません。