2022年にレーシング・ポストが行ったインタビューでも取り上げられていたレース。
最内シンガリにいるのが、弱冠23歳のコーゼン騎乗が騎乗するCormorant Wood。
とんでもない所を捌いてきます。
最初にこのレースを見た時は最後追い出しを開始した際、
コーゼンが追いながら斜めに進行したのかと思いましたが、そうではありません。
上記動画のリプレイ部分を見ると分かりますが、最後に馬群の狭い箇所に進出する際、一頭分、安全に左へ進路変更し、その後に追い出しを開始しています。
その後にブレーキをかけたのは、前にいる赤い勝負服の馬(17番)がラチ沿いから外にヨレて急激に進路変更したためです(上記動画の6:25~)。コ―ゼン自身に非はありません。それどころか、一瞬スペースが開いた瞬間いっさい他馬の邪魔をすることなく一頭分だけ進路変更しています。いったん体勢を崩しかけますが、簡単に馬を御して態勢を立て直した後、前2頭の間を割ったところがゴール。
馬群が壁のように密集し、全ての馬が全力で走っている個所で、これだけ冷静かつ的確な判断をして馬込みを捌ききったのは見事というほかありません。